鋼管杭とは

鋼管杭Q&A

現場継手溶接部の検査方法と頻度は?
鋼管杭の現場継手溶接部の検査には、以下の方法がある。
  ①外観検査(寸法検査も含む)
  ②浸透探傷試験(カラーチェック)(JIS Z 2343)
  ③放射線透過試験(JIS Z 3104)
  ④超音波探傷試験(JIS Z0584)

 道路橋示方書Ⅳ下部構造編17.7現場溶接継手の解説(5)によれば、「現場溶接完了後、肉眼によって溶接のわれ、ピット、サイズ不足、アンダーカット、オーバーラップ、溶け落ち等の有害な欠陥をすべての溶接部について検査しなければならない。また、大径、大肉厚の鋼管杭の継手部で放射線透過試験を実施する場合は、JIS Z 3104に従って行い、その結果が3類以上であれば合格としてよい。」と記載されている。

 その他、現場溶接部の検査は、下記に示す関係部署の規定による。

  • 土木工事必携(平成15年版):監修 関東地方整備局企画部 発行(社)関東建設弘済会
  • 日本道路公団構造物施工管理要領:日本道路公団

 上記に示した以外の場合は、以下に示す内容の検査を推奨する。

(a)溶接工

 手溶接法、半自動溶接法の規定された資格を有し、事前にその現場溶接条件、溶接環境、溶接方法に応じた十分な能力がある溶接工を採用する。資格としては、JIS Z 3801(溶接技術検定における試験方法および判定基準)、JIS Z 3841(半自動溶接技術検定における試験方法および判定基準)、WES8106(基礎杭溶接技術検定における試験方法および判定基準)がある。

(b)施工前溶接性試験

 重要構造物では、使用する溶接工、溶接条件を用いて、試験材による施工前溶接性試験を実施して溶接工の技量、溶接条件を確認することもある。確認方法は、試験片の引張試験、曲げ試験等の機械試験および放射線透過試験による。

(c)現場溶接部検査

 現場溶接部の検査としては、全溶接部に対し外観検査(寸法検査含む)、浸透探傷試験
(カラーチェック)を必須とする。
 放射線透過試験、超音波探傷試験については、構造物の重要度、杭サイズ(大径:Φ1200mm以上、大肉厚:17mm以上)等の溶接条件が厳しい場合に採用することとする。採用の場合は、打撃杭等では放射線透過試験を、中掘り杭工法等では超音波探傷試験を、溶接ヶ所20ヶ所に1ヶ所、4方向から30cm/ヶ所実施することを推奨する。