鋼管杭とは

鋼管杭Q&A

打撃工法の場合、支持層への根入れ長の目安はどの程度か?
打撃工法の支持層への根入れ長は支持層の土質と固さ(N値、粘着力、一軸圧縮強度)、支持層の深さなどに影響を受けるため、一様には定まらない。ここでは支持層の違いによる根入れ長の目安を示す。

①砂、砂礫

N値30~50 設計上支持力が必要な場合は5D程度、必要ない場合は2~3D程度である。引抜き力が必要な場合は10Dまで入れるケースもある。
N値50越え~
換算N値100
設計上支持力が必要な場合は5D程度、必要ない場合は2~3D程度である。ただし4~5D程度の打込みについては貫入抵抗が大きくなるため、St.Venant(サン・ブナン)の式やSmith(スミス)の式などによって杭の座屈に対する検討をする必要がある。
換算N値100越え 礫質地盤に近い打込みとなり、貫入できる場合もあればできない場合もある。

②粘性土
密度が高い粘性土は容積変化を起こしにくいため、砂質土よりも貫入は困難である。一般的に支持層である20<N<30(160kN/m² <C<240)の粘性土と30<N<50の砂質土は、同程度の貫入抵抗であるので、①に示す「N値30~50」の部分を参考にすれば良い。

③硬岩、軟岩、土丹
道路橋示方書・同解説Ⅳ下部構造編では硬岩、軟岩、土丹は以下のように分類される。  硬岩はランク1に分類され、鋼管の打設はほぼ不可能である。 軟岩、土丹はランク2,3に分類され、鋼管の根入れは可能であるが、貫入できる場合でもSt.Venantの式やSmithの式などによって座屈に対する検討をするのが良い。設計上、道路橋示方書・同解説Ⅳ下部構造編の(参7.1)式によるのであれば1D以上根入れさせる必要がある。

表-参7.1 支持層のボーリングコアの性状
ランク 形状 硬度 風化度 一軸圧縮強度
(N/㎟)
1 棒状 ハンマーの強打でも容易
に割れない
未風化で新鮮 60以上
2 短柱状 ハンマーの強打で割れる ほとんど未風化、一部劣化 20~60程度
3 岩片状 ハンマーで容易に割れる 全体にやや風化 5~20程度