鋼管矢板とは

鋼管矢板基礎Q&A

施  工
現場溶接位置の設定における留意点は?
 現場溶接継手位置は完成後に作用する荷重に対して安全であるように設計しますが、継手箇所数は継手の信頼性や杭施工時間の短縮などの点からなるべく少なくする方向で設計するのが望ましいです。しかし、継手箇所数を少なくすればそれだけ杭が長尺化し、その結果輸送が困難になったり杭の施工に大型機械が必要になったりすることがあります。また、一般に杭長が12mを越すと長尺エキストラが必要となります。したがって杭の単管長の決定および継手箇所数の決定にあたってはこれらのことを総合的に検討しておく必要あります。
 道路橋示方書によると、現場溶接位置では許容応力度を90%に低減します。したがって、許容応力度法による検討(合成応力度・仮締切り)により鋼管に発生する応力を確認の上、90%に低減した許容応力度を満足する場所に設けます。さらに、隣り合う鋼管で現場溶接位置が並ばないように1.0m程度上下にずらした千鳥配置とします。
 また他部材との取り合いの問題から次のような場所は避けることが望ましいと考えます。

仮締め切り兼用方式における頂版区間内
 (コネクター類の取り付けや荷重伝達を円滑にするため)
プレカット位置前後(継手管と本管の溶接部の確保)
工場溶接位置前後(JIS A5530にも示されているように、製造上の素管長さを2.0m以上とするため、工場溶接位置前後2.0m区間内には設けません。)