鋼管矢板とは

鋼管矢板基礎Q&A

設  計
仮締切り設計時に杭先端が塑性域となった場合の杭長の決め方は?
 仮締切りの設計は、平成8年の道路橋示方書改訂で弾塑性解析により行うものとなりました。弾塑性解析の杭長の決め方は、各基準で異なった表現をしていますが、基本的には、土留め壁の応力、変位、切梁の軸力の定常性の検討を行い、山留め部材や支保工部材が根入れ長によって変化しない深さまで根入れする考え方になっています。
 根入れ長が短く、根入れ部先端に弾性領域が存在しない場合には、変位、曲げモーメント、最下段切り梁反力が著しく大きくなりますが、根入れ部先端に弾性領域が現れると、これらの値は急激に減少し、一定値に収束する傾向があります。この様に、仮締め切り設計時に杭先端が塑性域となった場合には、杭先端に弾性域が現れるまで杭を延長します。(参考:(財)先端建設技術センター 大深度土留め設計・施工指針(案)1991.10)
 また、杭先端が塑性域となる原因は、主働側と受働側の水位差が大きく、杭先端付近の砂質土層の上に粘性土層がある場合で、杭先端の有効受働土圧が0となり塑性域となります。そこで、施工上、杭の延長が不可能な場合は、杭の先端付近の地盤を粘性土(ただし、土質条件は砂質土のまま)とし、水圧を一体化し計算する場合があります。