平成28年度事業報告

1.事業概要

平成28年度は異動で辞任した小倉 滋理事・会長に変わり、新たに渡辺 敦氏を理事・会長に迎え、さらなる発展を目指してきた。そして、技術協会活動並びに組織・運営体制の充実に注力してきた。

1-1 理事会、社員総会等の開催とその内容

平成28年度の協会は、組織の充実、発展を図るための諸課題について技術総括委員会が主体となり運営内容の成文化・見直しを進め、理事会にて適宜審議を行いながら運営方針と協会組織の再構築を行った。

(理事会、社員総会等の審議内容)

会議名 開催日 審議内容
書面決議による社員総会 H28.4.6
  • 異動で辞任した理事、監事の補欠理事、補欠監事の選任について承認
書面決議による理事会 H28.4.6
  • 異動で辞任した会長の補欠会長の選定について承認
監査 H28.5.20
  • H27年度会計監査、業務監査
第29回理事会 H28.6.3
  • H28年度定時社員総会・第30回理事会の議事進行予定と議案の 審議・承認
    • 理事候補の選任、代表理事候補の選定について
    • 定款変更について
    • 平成27年度事業報告、H27年度収支決算報告について
    • 平成28年度事業計画案、H28年度収支予算案について
  • 技術総括委員長の交代について審議・承認 他
平成28年度定時社員総会 H28.6.14
  • 理事の選任について承認
  • 定款変更について承認
  • 平成27年度事業報告、決算報告について承認
  • 平成28年度事業計画案、収支予算案について承認
第30回理事会 H28.6.14
  • 代表理事選定について承認
  • 施工賛助会員について承認
平成28年度特別講演会 H28.10.25
  • 道路橋示方書改定の方向性他について
       講師:中谷 昌一氏(当協会 施工専門委員会 委員)
第31回理事会 H28.10.25
  • 役員退職慰労金支給規程の制定について承認
  • H28年度上期活動報告〔施工管理普及委員会、建築基礎技術委員会、鋼矢板技術委員会の3委員会〕
第32回理事会 H28.12.8
  • 鋼管杭施工資格の創設について承認
  • 個人情報及び特定個人情報取扱規程の制定について承認
  • 技術総括委員長の交代について承認
  • H29年度技術委員会活動計画案について報告
第33回理事会 H29.3.15
  • 鋼管杭施工資格制度の事業見通し案について承認
  • 平成29年度事業計画案、平成28年度予算執行見通しと平成29年度予算案について承認
  • H28年度技術委員会報告〔道路・鉄道技術委員会、港湾技術委員会、製品技術委員会、防食技術委員会〕
1-2 文書の発行及び広報活動

下表に示す技術資料の改訂・新規発行を行うと共に、「明日を築く85号」を発刊した。

種類 種別 資料名 発行月
技術資料 鋼管杭・鋼管矢板
  • 鋼管杭・鋼管矢板標準製作仕様書
H28.10
  • 鋼管杭・鋼管矢板の附属品の標準化
H29.1
  • 鋼管杭基礎・鋼管矢板基礎中掘り杭工法(セメントミルク噴出攪拌方式)施工管理要領<標準版>Edition2.0
H29.3
  • 回転杭工法施工管理要領Edition1.0
H29.3
  • 鋼管ソイルセメント杭工法施工管理要領Edition1.0
H29.3
技術資料 鋼矢板
  • 鋼矢板 Q&A(第10版)
H29.3
広報誌 全般 「明日を築く85号」
  • 寄稿
    「基礎設計」を志す若き技術者に向けて
    ( 京都大学: 中谷昌一特定教授)
  • 未来フロント
    港湾機能強化、首都圏防災への一大拠点として、川崎港が未来へ担う使命に貢献する鋼管矢板基礎
    川崎港臨港道路東扇島水江町線整備事業
  • テクニカルノーツ
    P a r t 1
    • 鋼管杭 杭頭部 圧縮・曲げ試験報告( 中詰めコンクリートを打設したずれ止め付き鋼管の耐力と変形性能)
    P a r t 2
    • 河川堤防に適用される引き込み沈下対策鋼矢板の効果について( 熊本地震後の現地調査結果)
H29.3
ウェブサイト 全般 公式サイト
  • 技術資料アップロード
    • 鋼管杭・鋼管矢板の附属品の標準化 改訂第10版2刷
    • 鋼管杭基礎・鋼管矢板基礎中掘り杭工法(セメントミルク噴出攪拌方式)施工管理要領<標準版>Edition2.0
    • 回転杭工法施工管理要領Edition1.0
    • 鋼管ソイルセメント杭工法施工管理要領Edition1.0
    • 鋼矢板 Q&A 第10版
H29.3
1-3 論文執筆

下表に示す 論文を執筆・投稿した。

種別 論文タイトル 投稿・掲載先 発行月
鋼管杭・
鋼管矢板
  • 長期海洋暴露試験に基づく鋼管杭の防食工法の耐久性評価に関する研究( 30年経過時の報告)
港湾空港技術研究所資料 H28.6
  • 鋼管矢板基礎の開発と基準化を振り返って
    ( 小見川大橋)
橋梁と基礎 H28.8
  • 小見川大橋 鋼管矢板基礎の技術確立につなげた実橋水平載荷試験
橋梁と基礎 H28.8
  • 杭種の特徴と設計・施工の留意事項-鋼管杭-
建築技術 H28.8
  • 既往の実験結果に基づく鋼管杭の変形性能の統計的評価
日本建築学会学術講演会 H28.8
  • 岩を支持層とする既製杭の設計・施工に関する取組み
基礎工 H28.12
  • 岩を支持層とする鋼管杭の事例- 鋼管ソイルセメント杭-
基礎工 H28.12
  • 島尻層泥岩・砂岩を支持層とする打込み鋼管杭の事例
基礎工 H28.12
1-4 技術講習会等の開催

当協会主催のほか、関東地整や他協会等と共催で、鋼管杭、鋼矢板に関する技術講演を東京他で5回実施した。

開催日 名称 主催 場所 内容
H28.6.17 TBS工法協会 研修会 TBS工法協会 埼玉 鋼管杭工法の信頼性・品質向上に向けた取組みについて
H28.6.29 鋼構造技術者育成講習会 (一社)日本鋼構造協会 東京 鋼製基礎・鋼管杭について
H28.10.7 H28年度「近年の橋梁技術の動向と新技術講習会 (一社)建設コンサルタンツ協会関東支部
道路構造物専門委員会
東京 鋼管杭・鋼管矢板の利用 のヒント~よくあるお問合せなどから~
H28.12.7 平成28年度 鋼矢板・鋼管杭に関する技術講習会 (一社)建設コンサルタント協会関東支部 河川専門委員会 東京
① 河川堤防の液状化対策の手引き 設計計算例について
② 河川堤防に適用される沈下対策鋼矢板の効果について
③ 鋼矢板の利用のヒント~よくあるお問合せなど
H29.3.12 鋼管杭工法の施工管理要領 説明会 (一社)鋼管杭・鋼矢板技術協会 東京 JASPP版施工管理要領
① 全体概要
② 施工計画
③ 中掘り杭工法
④ 回転杭工法
⑤ 鋼管ソイルセメント杭工法

2.委員会活動

理事会、技術総括委員会の以下の活動方針の下、各委員会活動を行った。

(共通)

(1)技術総括委員会にて、活動の企画・立案・管理を行った。
(2)外部委員長、委員を招聘した施工専門委員会による施工管理要領等の審議、オーソライズを図った。
(3)平成28年度から施工社( 施工協会) を委員に加えた「施工管理普及委員会」を設置し、各種工法の施工管理要領等の作成及び講習会開催による施工専門業者への普及を図った。また、施工記録蓄積・標準化を図るべく、検討を重ねた。
(4)各技術委員会(製品技術委員会を除く)に学識経験者の外部委員を招聘し、委員会活動の透明性の確保、活動内容の高度化を図った。
(5)技術普及のための技術説明会、論文執筆・投稿を行った。
施工専門委員会
  • 鋼管杭3工法(鋼管ソイル杭・中掘り杭・回転杭)施工管理要領の審議
  • 鋼管杭資格制度への提言
  • 道路・鉄道技術委員会活動への指導
施工管理普及委員会
  • 施工管理要領(鋼管ソイル杭,中掘り杭,回転杭)作成・発刊、講習会(3/12@東京)実施
  • 資格講習会テキスト案作成
道路・鉄道技術委員会
  • 「道路橋示方書」改定(2017)対応;部分係数版設計法の検討
  • 鋼管矢板基礎設計法の整備;立体骨組解析の適用検討
  • 岩盤を支持層とする杭の支持力共研;5者共研(2015~17FY)鋼管ソイル杭載荷試験完了
  • 流動化に対する橋台補強構造の開発;土研SIP共研(2015~18FY)模型試験完了
  • 岩への動的載荷試験適用性確認(2015~17FY)〔鉄連学助成フォロー〕
  • 回転杭施工品質の信頼性設計への影響評価(2015~17FY)〔鉄連学助成フォロー〕
港湾技術委員会
  • 「港湾基準」改訂(2018)対応;JASPP提案式(鋼管M-φモデル)の基準への反映に向けた適 用性・影響評価
  • 「粘り強い構造」への鋼材利用技術の確立(2016~17FY)〔鉄連学助成フォロー〕
  • 開端杭の支持力推定手法の標準化(2015~16FY) 〔鉄連学助成フォロー〕
  • 技術資料作成;鋼管矢板壁Q&A集の新規作成および港湾リニューアル工法パンフレッ ト更新
建築基礎技術委員会
  • 「建築基礎構造設計指針」改定(2019)対応;建築学会/鉛直、耐震、施工管理WG
  • 鋼管杭(杭頭部)の耐力評価;曲げ耐力・変形性能確認、評価法を学会に提案
  • RC基礎構造部材の耐震設計WG(建築学会)
  • 建築工事管理指針(2019)改訂委員会分科会;土・地業分科会(公共建築協会)
  • 激震時に地盤の液状化に伴う鋼管杭の損傷予測法等の開発(2015~17FY)〔鉄連学助成フォロー〕
  • 鋼管杭の地震時応力評価法の研究(2015~17FY) 〔鉄連学助成フォロー〕
鋼矢板技術委員会
  • 河川堤防のL2液状化対策対応;河川堤防の液状化対策の手引き(設計計算例)の土研資料発刊およびJASPP版補足技術資料の作成
  • 鋼矢板工法の課題への対応;現場溶接作業要領(案)の作成準備
  • 鋼矢板護岸の補修・補強・更新 事例収集とコンセプト整理
  • 液状化対策効果向上策の検討(2015~17FY) 〔鉄連学助成フォロー〕
  • 技術資料作成;鋼矢板Q&Aの改訂
製品技術委員会
  • 「鋼管杭・鋼管矢板標準製作仕様書」改訂
  • 「附属品の標準化」部分修正
  • 技術ノウハウの再整理;鋼管矢板幅寸法計測方法の標準化およびショートビード対策の検討
  • 2015年度活動報告まとめ
  • 技術資料作成;製品Q&Aの見直し

3.その他の活動

平成28年度鋼管杭施工管理資格関連の活動報告
◆鋼管杭施工管理資格制度創設に向けた概要、組織、運営方針とりまとめ
○基礎関連事業団体と協議のもと鋼管杭の施工管理エキスパート資格設立骨子まとめ
○推進母体:JASPP、全国基礎工事業団体連合会、全国圧入協会の3団体
○実施体制:資格制度推進にあたり、3団体協力のもと「資格事業」「講習会事業」 「出版事業」の3事業を発足して進める実施プランを策定 (目標感)概ね5年間で1000名以上の受験、うち資格取得4割程度をめざす
○スケジュール
     :H29年度より資格検定委員会を発足、H30年度より資格試験を開催(1回/年)平行してH29年度より鋼管杭施工管理に関する講習会開催と講習テキストの出版を開始
◆国交省他への資格制度設立趣旨および概要に関する事前説明
① 国交省 土地・建設産業局建設業課 (H29.2.7)
② 国交省 大臣官房官庁営繕部整備課 (H29.4.26)
③ (一社)日本建設業連合会建築部 (H29.4.6)

4.事務局員の移動

平成28年6月以降において下記の職員の異動があった。

 [新]技術次長 江口 宏幸(平成29年4月1日付けで株式会社クボタから出向)
 [旧]技術課長 田中 隆太(平成29年3月31日付で新日鐵住金株式会社に復職 出向解除)