平成28年度事業計画

1.事業概要

当技術協会は建設工事の基礎材料である鋼管杭・鋼管矢板・鋼矢板に関する豊富な材料・製品技術や道路・鉄道・港湾・河川・建築分野他の設計・施工技術を保有している。引き続き、今年度もこれらの技術の更なる発展を図り、公的オーソライズ化を促進し、広く普及活動を行うことによって、経済的で安心・安全な社会資本に資する活動を推進する。
特に近年の社会要請である施工管理の厳格化に対応すべく、「施工専門委員会」を設置して、当協会の技術基準類の制定・オーソライズ化を進めてきたが、更なる鋼管杭工法の信頼性・品質向上に向けた活動を今年度から展開していく。そのため、施工賛助会員化を図り、施工社とメーカーが一体となった「施工管理普及委員会」を強化し、資格制度の検討、施工管理技術の標準化、管理手法の高度化に取り組む。

1) 総会、理事会の開催
組織体制、運営・管理の基本方針を決定する。
2) 品質および利用技術向上のための調査・研究、基準化に向けた活動
活動内容の詳細を「2.委員会活動」に示す。
3) 文書の発行および広報活動
技術資料、パンフレット等に関する必要な改訂・作成を行い、広報誌を発行する。また、ホームページへの情報公開を進め、内容の充実化を図る。他学協会への出展等による当技術協会のPR活動を行う。
4) 技術説明会等の開催
本年度についても、機会を捉え技術説明会等を開催し、技術PR活動を行う。

2.委員会活動

施工専門委員会
  • JASPP版施工要領の審議・普及状況確認(中掘り杭改訂校、回転杭修正校、鋼管ソイルセント杭最終稿)。
  • 道路・鉄道技術委員会活動における道路橋示方書部分係数版への対応、岩共研、SIP共研、井筒設計法整備の進捗、内容確認。
  • 鋼管杭の施工資格制度整備に向けた鋼管杭講習会用テキスト内容の審議。
施工管理普及委員会
  • 告示を踏まえたJASPP版施工管理要領(中掘り杭・回転杭:告示を踏まえた改訂校、保留案の修正校作成、鋼管ソイルセント杭:最終稿の完成)の作成、発刊および説明会の実施。
  • 施工記録の蓄積・標準化、管理手法の高度化検討(施工・施工管理の実態把握、掘削抵抗による地盤評価支持層判断の問題抽出)。
  • 鋼管杭の施工資格確立に向け講習会テキスト作成、講習会の開催要項設定。
道路・鉄道技術委員会
  • 道示・部分係数版への対応(杭基礎における影響評価・修正提案、井筒基礎部分係数の設定)。
  • 井筒基礎設計法における立体骨組設計法の技術資料作成(仮想井筒梁解析との使い分け検証等)。
  • 土研岩共研において、岩における実大載荷試験の実施・評価、中掘りセメント注入工法の先端仕様標準化、実大試験による動的載荷試験の妥当性検証。
  • 土研SIP共研において、遠心模型試験結果に基づく補強構造案の絞込み、E-ディフェンス試験計画立案(H29年度実施予定)。
港湾技術委員会
  • 港湾基準改定に向けたJASPP提案式の検証継続。
  • 学助成のフォロー(開端杭の支持力推定法の標準化、「粘り強い構造」への鋼材利用技術の確立)。
建築基礎技術委員会
  • 鋼管杭杭頭部の耐力評価(杭頭模擬試験体による圧縮・曲げ試験の実施、曲げ耐力、変形性能の評価方法と評価式の提案)。
  • 鉄連学助成研究フォロー(地震時の地盤液状化に伴う鋼管杭の損傷予測法と損傷抑制法の開発、鋼管杭の地震時応力評価法の研究)。
鋼矢板技術委員会
  • 「河川堤防の液状化対策の手引き(土木研究所資料)」に準拠した設計計算例の作成、JASPPオプション対策案検討、技術資料の作成。
  • 鋼矢板の現場溶接作業要領(案)作成に向けた実態把握、内容検討。
製品技術委員会
  • 鋼管杭・鋼管矢板のJIS規格改正に向け文章表現等の統一化の検討。
  • 鋼管杭・鋼管矢板標準仕様書の改訂版の発行(2015版JIS A 5530の改正内容の反映)。
  • 技術ノウハウの再整理(製品のQ&A、ショートビード対策、鋼管矢板幅寸法計測方法の標準化、40t超の吊金具の標準化)。
防食技術委員会
  • 波崎桟橋調査(2016年~2020年の5ヶ年の共同研究計画、暴露32年目調査等、暴露30年総括報告書(港空研資料H28年6月発刊)。
  • 河川域での腐食調査の是非について、土木研究所との情報交換、港湾域での関連情報提供。